サッカーの蹴り方にインステップキックというのがあります。
これは足の甲で蹴る蹴り方で、強いキックを蹴れるので、シュートに向いています。
ステップを踏むように蹴るので、足の振り抜きだけじゃなく体全体でボールに力を伝えることができます。
1.インステップキックの蹴り方
サッカーのインステップキックとは、足の甲で蹴る蹴り方です。
軸足をボールの横に置き、踏み込んだ勢いのままで蹴る足を振りぬきます。
足の甲はインフロントやアウトサイドの蹴る部分に比べて広めなので、しっかりと当たりやすいです。
地面に対して足が垂直になるように蹴るところから始めます。
上達すると、より長い距離を蹴る為に地面たいして、足を50度くらいの角度にして蹴ると、ボールの下側を蹴りやすくなり、緩いカーブを描いて飛んでいきます。
また、軸足もボールより前に置くようにできると、振りぬく足の力がより強いところでボールに当たるため、強く蹴ることができます。
インステップキックを上達させるコツは、軸足の置く場所を調節することです。
ボールから離れすぎても蹴る力が弱くなりますし、近すぎてもうまく足にボールが当たらなくなります。
そうならないために、まずはボールを止めておいて、少し後ろから助走をつけてから蹴る練習をします。
慣れてきたら動いているボールで練習します。
何度もやるうちに感覚がつかめてきて、上達できます。
自分の蹴り方で一番強く蹴れるポジションを見つけたら、それを体で覚えるまで練習します。
2.どのような時に使うのか?
サッカーの試合中でインステップキックを使う場面はたくさんあります。
まずはシュートです。
シュートはできるだけ早く強く蹴ることで得点につながります。
ペナルティエリア内でのシュートはもちろん、ペナルティエリア外からのロングシュートにもインステップキックが使えます。
インステップキックでしっかりとボールの中心をとらえると、そのボールは無回転で飛んでいきます。
無回転のシュートは空気抵抗で左右にぶれながら飛びます。
なので、ゴールキーパーは目の前でボールが揺れて、セービングしづらくなります。
次にインステップキックが使えるのは、センタリングです。
センタリングの中でも縦に出すパスに向いています。
少ないモーションで長いパスを出せるので、敵がつめてくる前にはやくセンタリングできます。
インステップキックは守備時のクリアにも使えます。
これはインステップキックが足の甲で蹴るので空振りしづらいということが理由です。
敵との混戦時に少ないモーションで大きくクリアできます。
ペナルティエリアに多くの選手がいる時に、大きくクリアするために助走をつけてゆっくり蹴ることはできません。
インステップキックは膝下を振りぬくだけでも、体の重心を前傾にすると強く蹴られます。