サッカーでの弾丸シュートを蹴る選手といえば、C.ロナウド選手を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。少し前だと、R.カルロス選手が有名でした。
ここでは、弾丸シュートの蹴り方を上達させるための練習メニューについて考えてみましょう。
1. 弾丸シュートは誰でも蹴れるのでしょうか
C.ロナウド選手やR.カルロス選手を思い浮かべると、筋肉ムキムキな選手というイメージが出てきます。
では、弾丸シュートは、筋肉ムキムキになれば蹴ることができるのでしょうか。
筋肉だけで蹴れるなら、ボディビルダーは弾丸シュートが得意ということになりますが、そんなことはありません。
サッカーの技術を向上させるためには、技術の仕組みを知り、練習を積んで体で覚えていくことが必要です。
弾丸シュートとは、見た目で言うと、「低くて速い弾道である程度の距離を飛んでいくシュート」といえるでしょうか。
また、ビデオ等では、距離が伸びていくと徐々にスピードが増しているようにも見えます。
どういう蹴り方をすれば、そのようなシュートができるのでしょうか。
弾丸シュートを蹴るシーンを思い浮かべながら、蹴り方を考えてみましょう。
キックの技術に立ち返ると、「助走」「立ち足の踏み込み」「蹴り足の振り方」「蹴り足のミートポイント」「ボールのミートポイント」「上体の体勢」などが相互に関係しあって一つの弾道が生まれてくると考えられます。
サッカーで弾丸シュートを蹴るための蹴り方に必要なポイントについて考えてみましょう。
「助走」➡助走は、ゴールに向かってボールから斜め後ろからスタートします。蹴り足が速く振れるように、スピードある助走をします。
「立ち足の踏み込み」➡立ち足は、しっかり踏み込みます。踏み込む位置は、ボールの真横に来るようにします。
「蹴り足の振り方」➡しっかりバックスイングをして、ミートの瞬間は足首に力を入れます。
「蹴り足のミートポイント」➡蹴り方は、速くて低いボールが蹴れるインステップで蹴ります。ボールの弾道を考えると、ボールの中心を蹴るとよいでしょう。
「上体の体勢」➡蹴り足のミートまでは、上体は反らして、ミートに合わせて上体を前傾にします。
必ず、ボールをよく見て蹴るようにします。
以上のように、いろいろなポイントを分けて考えると上記のような内容が考えられます。
しかし、瞬間的に行われる一つのキックは、いろいろな要素がお互いに関連しながら行われるために、ほんの少しのずれでキックに影響が出てきます。
選手は、日々の練習を通して、微妙な感覚を体で覚えながら技術を習得しています。
2.上達のための練習メニュー
プロの選手でも、日々、基本的な技術についての練習メニューを取り入れることを怠りません。
むしろプロの選手の方が、基礎基本を大切にしているといってもいいでしょう。
何故なら、難しい技術を発揮するためには、基礎基本が確実に行えることが欠かせないからなのです。
練習メニューは、繰り返し蹴ることしかありません。単純な繰り返しですが、上達のためには欠かすことができません。
日々の練習では、「蹴る」ことで自分の体の感覚をつかみながら、ボールの弾道との関係を確かめていくことです。
もしかしたら、理論的に正しいと思われていることでないことを行った方が、強いシュートが飛ぶかもしれません。
いろいろな条件を変えてみながら、確かめていく姿勢が「練習」では大切です。