サッカーの練習はパス練習やシュート練習など、技術的なものが多いです。
上達には欠かせませんが、必要なこととはいえ、同じ練習の繰り返しは飽きてしまいがちです。
そうならないためにパスゲームを取り入れます。
1.パスゲームとは
パスゲームというのは、パスの練習はもちろん、試合に必要な技術の練習にもなります。
やり方は、4人または5人1組になって一人がディフェンスになり、残りがパスを回すという練習のことです。
チームによっては鳥籠と呼ばれることも多いです。
4人でやる場合は、3人が三角を作るようにポジショニングを取り、その三角の中にディフェンス役が入ります。
そのディフェンスにボールをカットされないように目標回数や目標時間をパス回しします。
5人でやる場合は、4人で四角を作り、後は同じようにやります。
それ以上人数を増やす時はディフェンスの人数も増やします。
周りが5人の時は、ディフェンスは2人という風になります
あまり人数が増えると範囲が広がってしますので7人をめどに組みつくりをします。
サッカーのフィールドプレイヤーは10人なので、その半分の5人でやるのがちょうど良いです。
2.試合に生かされる
パスゲームで上達する、サッカーの試合に役立つ技術はパス・トラップ・判断力・数的不利での守備です。
パスゲームのパスとトラップは短い距離でやるので繊細さが求められます。
狭い範囲でやるので、トラップすることでボールをカットされる確率が上がります。
なので、パスゲームではトラップなしでのパスが有効です。
しかし、あえてディフェンスがいないところにトラップすることによって、少しパスを受ける人にも自分にも余裕を作ることができます。
しかし、ずっとワンタッチでのパス交換を繰り返すことで判断力も鍛えることもできます。
相手がどのようにパスコースをカットしたり、ボールに足を出したりしてくるのかを予想することも出来るようになります。
真ん中に入るディフェンス役は敵に囲まれたような数的不利な状態での対処の方法を上達させることができます。
試合で自分のゴール前で数的不利になった時に冷静に判断することのできる判断力も身に着けられます。
3.子供は楽しいことは早く覚える
パスゲームは普段の練習よりもゲーム性が高いため、子供たちは喜んでやります。
キックの精度を上げる蹴りこみももちろん必要ですが、それだけではモチベーションが維持できなくなるために、少年団ではパスゲームを多く取り入れることがおすすめです。
子供は楽しいことは限りなく続けられますし、覚えるのも早いです。
なので、早い段階からパスゲームを習得させることによって、大きくなるとともに試合展開も上達することができます。
プロサッカー選手のアップにもパスゲームを導入しているところも多いです。
パスゲームは練習のモチベーションが下がりつつあるときにはとても有効です。