サッカーで顔を上げてプレーすることを、ルックアップと言います。
このルックアップは単に顔を上げているだけなのですが、足元を見なくても出来るボールタッチの高い技術、体のバランス感覚が必要なので、高度な練習が必要です。
1.ルックアップとは?
ルックアップとは、足元を見ないでプレーすることです。
自分の足とボールの位置感がわからないと、ドリブルや正確なパスを繰り出すのは難しいです。
しかしそれをできるように練習します。
もちろんプロ選手はみんな当たり前にできるスキルです。
幼少期からルックアップをすることを練習すれば、成長とともにそれは当たり前のものになります。
サッカーはプレー中、足元に目線が行きがちですが、ルックアップをすることで相手ディフェンスを撹乱することができ、現在の状況の把握も容易にできるようになります。
サッカーを上達するにはとても重要なスキルです。
ルックアップでドリブルができるようになるためには、ボールがこのくらいの強さで触るとこのくらい進むと言うのが感覚でわかるようになるまで練習します。
練習時にはとにかくボールタッチの回数を増やします。
自主練として、室内で裸足になりボールを触るようにする練習方法もあります。
2.ドルブルがうまくなる
ルックアップを練習するためには、足で触るボールの感覚が良くわかるようにならなければなりません。
顔を上げてドリブルをすると言うことは、足の感覚だけでドリブルするので容易ではありません。
しかし上達すると、自分のドリブルが試合中にどんなふうに効いているのかわかるようになるので、自信にもつながります。
ルックアップを習得するためにドリブルがうまくなり、習得すると試合の展開が目で見て理解できるようになるので、チーム内で欠かせない選手になれます。
ルックアップができるからドリブルがうまくなるというよりは、ドリブルがうまくなったからルックアップができると言ったほうがしっくりきます。
3. 試合中にはいつ何を見るか
サッカーの試合中のルックアップというのは、自分がボールをもらった時に、相手ディフェンダーの位置、仲間の位置、空いているスペースを見ます。
それにより、今後の行動が変わってきます。
相手ディフェンダーを見るのは、自分との距離感、塞がれているパスコース、仲間についているマークなどを確認します。
仲間の位置は、今パスを出せる選手、自分がボールをキープしたらパスを出せそうな選手、自分がドリブル突破を選択した時におとりになってくれるなどを確認します。
スペースは、現在すでに空いていてすぐにボールが出せるスペースと、これからそうなるであろうスペースとを見ます。
これらのことを一瞬でできるようになるプレーンも必要です。
ルックアップを習得するのはなかなか難しいですが、大変な練習をしてもそれ以上の価値のあるスキルです。