サッカーは手を使わないスポーツですが、唯一決まったエリア内で手の使用を許されているのがゴールキーパーです。
もちろん足でのパスもしますが、手でパスを出すこともできます。
味方からの足のバックパスは手で受けられませんが、それ以外は手で受けて手を使ってパスをします。
1.バックパスのキャッチが禁止されている理由
サッカーでゴールキーパーは味方からの足で出されたバックパスを手で触ることができません。
なぜなら、このルールが制定される前はこのバックパスを使用して、時間稼ぎをするチームが多かったそうです。
プロの試合でもそれは行われて、観客はサッカーを楽しめなくなったそうです。
なので、このルールができました。
また、なぜ足によるバックパスだけを限定しているのかというと、敵に攻め込まれている時に敵のシュートやセンタリングをカットしてゴールキーパーにパスをすることがあるからです。
頭や胸などからのバックパスは守備をするうえで絶対に避けて通れないのです。
他にも、足に当たってしまったパスをゴールキーパーがキャッチすることも反則にはなりません。
意図しないものや、致し方のないものは例外されています。
このルールがあるために、ゴールキーパーは手でのプレーに加えて、足でのプレーの技術の上達も求められるようになりました。
2.パントキックのメリット・デメリット
ゴールキーパーから出されるパスは主に二つです。
エンドラインから敵が触ったボールが出た後に行われるゴールキックと、セービングしたボールを味方のフィールド選手に戻すパスです。
ゴールキックは、足で蹴るパスになります。
セービング後のパスは、パントキックと呼ばれる手と足の両方を使用した蹴り方を使います。
もちろんボールを足元に置いて蹴ってもいいのですが、パントキックにはメリットがあります。
それはパントキックをしているゴールキーパーに敵選手が干渉することは反則になるということです。
これは、敵選手がすぐ横にいても、パントキックなら安全にフィールドの味方選手にパスを出せるということです。
しかし、これにもルールがあり、ボールを持っていていい時間は6秒されています。
なので、6秒以内に次のプレーに移らなければなりません。
一度地面に置いたボールをもう一度持ってパントキックにすることはできないので、6秒以内にパントキックにするかそれ以外にするかを判断しなければなりません。
また、パントキックのデメリットは、地面に置いて蹴るパスより多少精度が落ちるということです。
パントキックというのは手で軽く投げたボールを地面に着く前に蹴るキックのことなので、やはり落下中のボールを蹴るので精度が落ちます。
もちろん日々の練習で上達させることはできますが、やはり地面にありボールを蹴るパスにはかないません。
どちらがいいかは試合展開を見て判断します。
しっかりと状況が読めていれば最善の選択ができます。