サッカーは、野球に比べると、練習が短時間です。それは何故なのか。
1.サッカーの練習は約90分
プロのサッカー選手は、1日およそ90分の練習時間です。
プロ野球選手に比べると、圧倒的に短時間です。
理由としては、90分という短時間で集中して練習するということと、体への負担が大きいからということとのことです。
もちろん、全体練習後に、個人練習として、キックの練習をしたり、筋力トレーニングをして、個人として上達させる選手もいますが、基本的にはこの90分~120分で一日の練習は完結しています。
ある日本人の有名な選手が、日本では毎日練習後の自主トレをしていたのですが、海外に移籍した時には、自主トレを禁止されてたというのは有名な話です。
2.短時間で何を求めるか
さて、その90分しか無い練習時間で、何を求めればよいのでしょう。
やはり、試合を想定したトレーニングだと思います。
練習のための練習では、試合のためのスキルは上達しません。
常に試合を意識してトレーニングに取り組めるかどうかが上達の鍵となるでしょう。
3.ミニゲームを短時間で
試合では、それぞれのカテゴリーで試合時間は異なりますが、その試合時間でプレーすることももちろん大事です。
しかし、例えば、3分でチームを入れ替えてミニゲームをやることも一つ効果的だと思います。
選手は、3分しか無いことをわかっていますから、その3分に全力を尽くすはずです。
45分あれば、どこかで手を抜いてしまうこともあるでしょうが、たったの3分であれば、細かいところもサボらないでしょう。
ボール際で激しく行く、ラインを割りそうなボールに対して、スライディングをしてでも食らいついて行くなど、サッカーはそういった細かいところの積み重ねがとても大事になります。
そういうところが大事なんだということを伝えるためには、短時間のミニゲームは効果的だと思います。
4.最後に
短時間のプレー時間で、全力で出来ない選手は、通常の試合時間では当然力を発揮できません。
指導者は、サッカーで大事なこと。
最後までやりきることや、1mでも30cmでもこだわりを持つことを伝えるべきだと思います。
30cm足を伸ばせるかどうかで、ゴールを決められたり、ゴールを守れたりするわけです。
そういった成功体験、または失敗体験を経て、選手として上達していくのです。