サッカースクールや部活動などにおいて、集団としてサッカーの練習に取り組むことはチーム力の向上に欠かせません。
また、チーム力の向上には、一人一人の上達が大きく寄与してきます。
ここでは、一人でも個の力が上達する練習について考えていきましょう。
1.試合で輝ける選手となるために
では、試合で輝ける選手とは、どのような資質を持っている選手でしょうか。
いろいろと挙げられると思います。
サッカーの試合ですから、試合に必要な技術を持っていること。
キック・トラップ・パス・ドリブル・ヘディングなどでしょうか。
キック・トラップなどは、なかなか一人で練習することは難しいかもしれません。
壁などがあれば、一人でもキック・トラップはできるかもしれません。
リフティングならボールがあれば、一人で取り組むことができるでしょう。
ボールをミートする感覚を全身で覚えることは、キックやトラップの上達に直結してきます。
ドリブルも、少し狭いところでもいろいろな条件で練習することができます。
サッカーは広いグランドで練習しているチームが必ずしも強いということはありません。
狭いスペースでも、工夫すればいくらでも力をつけることができます。
技術の向上は、チーム練習以外にしっかりやることで、サッカーの上達に結びついてくるのではないでしょうか。
いくら技術があっても、動きながらのゲームでは、動けないとどうしようもありませんね。
サッカーは、短い距離のダッシュを繰り返したり、少し長い距離を走ったり、ボールや敵の動きに合わせて移動したりという、体力が要求される競技です。
試合で求められる選手になるためには、体力も欠かせません。
2.一人でも上達するサッカー練習メニュー
ボールに親しむリフティング練習をしましょう。
リフティングは、個人差があるので、自分のできる技術の上を目指して練習しましょう。
上級者は、連続で何回できるかをいろいろな部位を使ってやってみましょう。
初心者は、まず、10回くらい確実にできるように練習します。
リフティングは、1回、1回の積み重ねです。1回のリフティングが確実にできるようにすれば、連続でもできるようになってきます。
ワンバウンドリフティングで、1回、1回が確実にできるようにしましょう。
慣れてきたら、5回、10回と目標を決めて練習しましょう。
10回できれば、30回や50回もすぐクリアできます。焦らず、少しずつ目標を上げていきましょう。
次に、ドリブルです。
サッカーのゲームでは、相手に取られにくく、スピードのあるドリブルが求められます。
しかし、いきなりスピードの速いドリブルを練習しても、基本ができていなければできるようにはなりません。
まず、ボールが足から離れないドリブルを身に付けましょう。
ボールは、蹴ると自分から離れていってしまいます。蹴るのではなく、押し出しながら進む感覚でドリブルをしましょう。
押し出しが上達すると、足に吸い付いているように見える高速ドリブルも可能になってきます。
足の内側、足の甲、足の外側を使って押し出しながら進みましょう。
ひざを軽く曲げることと、ひざ下をやわらかくすることは、ドリブルの上達には欠かせません。
ひざとひざ下をしっかり意識して練習をしましょう。
円周上をドリブルで回ったり、コーンを置いて8の字で回ってみたりします。
軌道を外れないように、徐々にスピードを上げて速いドリブルに慣れるようにしていきましょう。