サッカーでいい試合をするために、チームメイトの連携が必要不可欠です。
そのためにはボールを持った状態での動き「オン・ザ・ボール」と、ボールがない状態での動き「オフ・ザ・ボール」の両方の動きが重要になってきます。
どちらも上達するための練習方法をご紹介します。
1.サッカーの動きの種類
サッカーはプロの試合で45分ハーフの90分で勝敗を決します。
年始にテレビで中継している高校サッカーでは40分ハーフの80分、中学生の公式試合は30分ハーフの60分となっています。
その試合時間の中で、一人の選手がボールに触っている時間はたった数分です。
なので、大半を占めるボールに触っていない時間の動きがとても大切になってきます。
その時間のことを「オフ・ザ・ボール」と言います。
反対に、ボールに触っている時間のことを「オン・ザ・ボール」と言います。
2.オフ・ザ・ボールの動きの練習方法
オフ・ザ・ボールの動きが試合中のほとんどの時間を占めますが、次にいつボールが自分のところに来るかわからないので、いつでもボールをもらえるように準備しておかなければなりません。
具体的には、スペースを作る動き、マークを外す動き、敵を引きつける動きです。
動きのパターンを決め、練習することによって上達できます。
スペースを作るためには、自分についているマークを引き連れて動きます。
マークを外すためには、いったん一方に動き出すと見せかけて反対方向に走ります。
敵を引きつけるには、ボールを持っている選手にアピールすることによって、その選手にボールが来るかもしれないと敵選手が寄ってきます。
この3つを習得することによって、オフ・ザ・ボールの動きは各段に良くなり、試合展開がスムーズになります。
練習方法は、とりかごという、4人で四角をつくりパスを回すゲームです。
中に敵選手に想定した2~3人の選手が入りパスを邪魔します。
これをすることによって、ボールを持っていない選手はどの位置に行き、どのような動きをすればボールが回ってくるかシュミレーションできます。
人数は増やすことも出来ます。
練習試合だけじゃなく、このようなゲームでもしっかりオフ・ザ・ボールの動きを意識することが重要です。
3.オン・ザ・ボールの動きの練習方法
サッカーでは試合中に数分しかないオン・ザ・ボールの時間を最も有効に使うには、やはり周りのオフ・ザ・ボールの動きが重要になってきます。
ボールを待った瞬間、敵選手から一番注目される存在になります。
もちろんボールをとろうと向かってきますし、パスコースもふさがれてしまいます。
そんな時は、チームメイトの動きを見て次のアクションを決めます。
自分でボールを持って進むことができると判断したら、ドリブルをします。
パスを出したほうが有効と判断した場合は、パスを選択しますが、敵にパスコースをふさがれているかもしれないので、慎重に確認する必要があります。
パスをすると見せかけて、ドルブルをして敵選手を欺くことも作戦の一つです。
どれも個人のレベルが上がるにつれて成功率が上がるので、ドリブルとパスの練習が必須となります。
チームメイトとの連携、パターンの共有も必要なので、日ごろからチームメイトとのコミュニケーションも大切にします。
サッカーの試合のすべての時間を最大限に活用するために、オン・ザ・ボールもオフ・ザ・ボールも両方の動きをしっかり練習すれば、チームを勝利に導けます。