サッカーにおいて重要な俊敏さとステップの練習に向いているのがラダートレーニングです。
ラダーというのは、はしご状に作られたものを言い、それを利用してする練習がラダートレーニングです。
両足ジャンプ、片足ジャンプ、素早く進むなど様々な練習方法があります。
1.俊敏さの強化
サッカーにおいて俊敏さは欠かせないものです。
足の速さと言うのは走るのが早いと言うことですが、俊敏さとは考えて素早く行動することを言い、時にすばしっこさとも言われます。
ラダーを使用した練習では、体幹、ステップ、リズムの三つが鍛えられるためにバランスの良い練習をすることができます。
この三つを兼ね備えることにより、俊敏さは強化されます。
サッカーはドリブルをしながらトップスピードで走る場面がたくさんあります。
そんな時に俊敏さは役立ちます。
体幹がしっかりしていると、ディフェンスにきた敵との接触でも倒れにくくなります。
ステップの上達はドリブルの上達に直結します。
リズムは人それぞれのものがあって、よく海外選手はリズムが違うから守備をしづらいと言いますが、それはこう来るだろうとしていた予測とずれることがあるからです。
それをリズムがずれると言います。
しかも、ラダーで練習することによって、チーム全体でリズムのイメージを共有できるので、試合時にアイコンタクトや予測して動きやすくなります。
2.ドリブルがうまくなるトレーニング
ラダーを使ってするドリブルの練習は、まずはボールなしで、ボールがあると想定してやります。
ボールを持たずに理想のステップを踏めるようになってからのほうが、断然ドリブルの上達が早まります。
具体的な練習方法は、ラダーの横から始め、ボールがあると思って片足だけをマス目に置きドリブルしているように進みます。
最初はゆっくり正確に、慣れてきたら早さも意識して取り組みます。
等間隔にあるマス目を進むために、同じ歩幅で進む練習になります。
この練習時にはできるだけ下を見ないでやるほうが良いです。
実際にドリブルをするときに下ばかり見ていたら、敵の存在にも気づけないし、どう進んでいいかもわからなくなります。
そうならないためにも、意識して練習時から顔を上げます。
片方が終わったら、もう片方もやります。
足をマス目に置くときに、少しだけ外に向けて斜めにすると、より実際のドリブルに近くなります。
インサイドでのドリブルのイメージです。
これは基礎中の基礎であり、他にも応用があるが、とにかく最初はここから始めて、こつこつとマスターするのが上達する一番の近道です。
3.自分に合った練習方法を探す
ラダーを使用した練習方法に、自分の歩き方・走り方を見直すことのできるものがあります。
ラダーの上を一歩ずつまっすぐ歩く気持ちで進みます。
走りも同様です。
これにより自分の歩き方と走り方を客観的に観察することができます。
例えば、下を向きがちで姿勢が悪かったり、歩幅の距離が一定じゃなかったりします。
これを改善すると走るのが早くなります。
これはサッカーだけじゃなく様々なスポーツに取り入れられています。
サッカーは特に走るスポーツであり、ドリブルもするので、ラダーでの練習はとても重宝します。
ラダーは、以前はプロが使うものという認識でしたが、最近はネットで簡単に安価で購入できるために使用するチームも増えています。